「………へー。


友達ね………。


………馬鹿らし。」



「なっ!!」



「いつかは離れ離れに、なるんだ。


本物の、友情なんか、あるはずない。



早めに辞めることをおすすめするよ。


そんなくだらない友情ごっこ。」




そう語る伊吹君の目は、



冷めているように見えて、



泣いてるようだった。



何があったの?



聞きたい。でも聞けない。




今は、まだ、聞いちゃいけない。



まだ、友達じゃないから。



「そんなことないよ。



友達は、永遠だよ。」



「永遠?そんなわけ無いだろ?



所詮、一人なんだよ!!」



泣かないで。



お願いだから、泣かないで。



「じゃあ、友達に、なろ!!」



「は?」



私がその涙を、止めてあげるから。



「私が証明する!



友達は永遠なんだって!!」



今は、まだ、分からないかもしれない。



見えている世界が全てで、



後は何もない。



でも、変わらないものがある。



ずっとずっと、




永遠に、続くものがある。



悩んで悩んで




苦しんで。




出した答えは



悲しいものかもしれないけど。



いつかきっと、分かるから。




「だから…………



それまで、友達ね!」





君の悲しみは、



未来の光。