「まぁ・・・依頼だから、仕方ないけどな・・・。」


 言うと、由良は武器を集める。


 そう・・・彼の中では毒殺なんて選択肢は最初からなかった。


 もちろん、周りの人間に多くの被害が及ぶウィルスなんてもってのほかだ。


 彼は最初から正面対決しか選択肢は許されてなかったのだ。


 由良の机の上においてある、資料の他にもう一つの手紙。


『ふたりだけで戦いたい・・・場所と時間は・・・。』


 日本じゃねぇし・・・ここまで行くのに、二日かかるし・・・。


 っていうか・・・スペル間違ってるし・・・。


 きちんと、勉強してるのかよ・・・。


 こんなヤツが相手なのかと思うと、由良は大きくため息をつかざるをえなかった。