「いくぞ~(≧∀≦)」


 先に攻撃を仕掛けてきたのは、礼音くんだった。


 必殺礼音タックル!


 全体重をかけて、相手の懐に飛び込むという、とってもデンジャラスな技・・・


 っていうか、狙いが全然あってない!!


「危ない!」


 実くんの反応は早かった。


 あのまま突っ込んだら、確実に壁にぶつかる!


 すぐに判断した実くんは、咄嗟に礼音くんのタックルコースに入ると、何とか礼音タックルを受け止める。


「うぐっ!」


 ・・・・お腹の中がえぐれた。


 さすが、最強の三歳児である・・・。


 その威力半端ない・・・


 ・・・・・・・・・っていうか・・・。


「あの・・・いたのですね?」


 なぜか、実くんの後ろにジャングルジム、シーソー、滑り台、ブランコの公園の遊具が密集していた。


 完全に実くんが間に合わなかったときのための、受け止め体制だった。


「何を、言ってるのかな?私たちは、どこにでもいる、健全な公園の遊具たちさ・・・決してワイルダーとかいう怪しげな組織じゃないぞ。」


 口にしたのは滑り台。


 っていうか・・・しっかり、名乗ってるし・・・。


「まぁ・・・いいです。邪魔しなければ・・・。」


 とりあえず、今回は一騎打ちが条件。


 邪魔されたら、その場で実くんの負けが決定する。