「花音ー!起きなさい!響くん来てるわよー」
「んー…わかったょー今行くぅ…」
そう言って起きたのは、私、近衛花音。
「お母さん!私の靴下は?」
「やだ、花音ったら、目の前にあるじゃない!」
「あ、ごめんごめん。行ってきまぁーす!」
ガチャッ…
「花音。はよっ」そう言っていつもと同じ笑顔を見せてくるのは私の彼氏斉藤響。きょうって読むの!
「おはよー響!」
「んっ」そう言って差し出された響の左手。そしてその左手と重なる私の右手。
私の家は学校に近い。私と響は桐島中学校2年!
今日から2年生!
「ねー響、クラスおんなじかな?」
「当たり前じゃん。だって小学校からずっと同じじゃん。」
そう。私と響は小学校からずっと今までクラスがおなじ。
ぶわっっっ…
「わぁぁ綺麗!」
こうして桜吹雪をみると付き合った日の事を思い出す…
ちょうど1年前…
私と響は中学生になった。「ねぇー響、好きな人とかいないの?」「ぶっ、きゅ、急になんだよ!」うわぁ飲みかけのお茶こぼしてるし‥
「ま、いてもおかしくないよねーだって私達中学生だもんね!」といった私はとても悲しかった‥私は小学校の時からずっと響がすきだったの…
「花音。」響に呼ばれて顔を上げると満開の桜が風にふかれて桜吹雪になっているところだった。響は顔がとてもかっこいい。2重でとても大きいけど、笑うとたれて、細くなる目。そして薄い唇、ちょうどいいぐらいに高い鼻。綺麗なものがより一層互いの綺麗さを引き立てているようなそんな感じがした。「話がある」響にそう告げられた。「なぁに?響?」「花音。俺小学校の時からずっと花音が好きなんだ。俺と付き合ってくれない?」……………?えっ?「ほんと?」「こんな恥ずかしいの冗談で言うわけ無いだろう。」「っふぇっ…」「!?花音!?」なんと私は感激のあまり泣いてしまったのだ。「きょぅ、わ、たしねわたし、も、きょ、うがずき。」「ははっずきってなんだよ」「きょぅー」私はたまらなくなって響に抱きついた。「って。おい!花音。返事は?俺と付き合ってくれんの?」私は抱きしめられそうといかけられた。「もちろんだよっ!一生そばにいるからね?」そう言うと私の上から甘い甘いキスが降ってきた…
「…のんっ、花音!」「っふぇっ!?」「すんごいニヤニヤしてたぞ。」「ふふっ。響と付き合った日の事思い出してたの」「もうすぐで1年だな~」「そうだねぇ。早いね〜」「あ、もう着いたな。」タッタッタッタッ…ぎゅぅーーーー「花音!おはよっ!あ、響君もおはよ!」「おはよっ!綺羅凛!」「はよっ」綺羅凛は私の大心友!神楽坂綺羅凛。保育園の時からの友達なんだ!ってゆーか、綺羅凛がいるんだったら、…………
「きょーーーーう!かぁーーーのん!きーーーーらり!おはよーーーーーーう!」でたっ…「よぉ、太陽!おはよう」そう!南太陽。これまた私と響と綺羅凛と太陽は幼馴染なの!太陽は名前の通り明るくて元気で本当にムードメーカー的な存在。綺羅凛は私達四人だけの時しか、素を出さない控えめな大人しい美人な女の子。あ、言うの忘れてた。太陽は、響の次に人気者なの。この四人は親同士も仲いいからいつも一緒なの!