9月
「クラスの仲間を先生に売ったんだー。」

「酷くね?」

「ウザい

消えてくれない?マジでキモいww」

私、神園鈴音(かみぞのりんね)は疑いを掛けられている。

と言っても悪いのはこの人達なのだが。

この人達が学校に不要物を持ってきてこっそりやってる事が先生にバレたのだ。

そもそも私は持ってきていたことすら知らなかったのに先生に告げ口したことになってる。

確かに先生になにか知ってることはないか聞かれたけど「何も知りませんよ」ってはぐらかした。

本当に知らなかったのだから仕方がない。

「ホントにお前なんかいなければうち幸せなんだけどなーw」

沙奈(さな)が言った。

沙奈。

友達だと思ってたのに。

思ってたのは私だけ?

そうか、

沙奈は私がいなければ幸せなのか。

ならば消えようかな?

この頃の私はだいぶ病んでいた。

沙奈。貴方がそれで笑顔になってくれるのならそれでもいいや。