謎の彼女は俺の好きな人。【完】



私の代わりに刺された。

幸い傷が浅くて助かった。


彼の家族に会わせる顔もなかった。

会うたびに謝り続けてた。


「私が刺されれば良かったです。わたしが死ねば良かったです。」

なんども繰り返した。

彼の傷は命に別状はなかったけど、

私のせいで彼に傷を負わせたことが

悔しくて仕方なかった。


両親の方は、何度もあなたは悪くないって言ってくれた。

けど、私がいたから彼は傷つけられた。

それは現実だから、私の罪は重い。



今でも、謝りにいってる。

何度も何度も土下座して。

この前、雨の日私を見たでしょ?


あの日は事件の日で彼の家にいってた。


ひたすら謝ってた。


そして、「私が刺されれば良かった。」って、雨の中なき叫んでた。