暫く立ち止まっていると、
携帯から着信音が鳴った。






“アユ先輩”





名前を見て、
私は通話ボタンを押した。






『心和ちゃん今暇?!
この前言ってた駅前のケーキ買ったの♪
食べに来ない?』





「せんぱーいっ!!うわーん!!」








大きな声で泣いた。




心配した先輩は、

『今どこ?!
待ってて、すぐ行くから!!』

と言い残し、
電話を切った。