彼となら…。 もう一度、 恋をしたい。 彼なら信用できる…。 「好きだから。 だからこそ、 心和に幸せになってほしい。」 彼はそう言うと、 すっと頬から手を離した…。 「俺から解放してあげる。 今から婚約者取り消そう? ただの同期としてやり直そう。」 彼から言われたのは、 期待していた言葉とは、 まるで異なるものだった。 一方的に話した彼は、 私に背を向け歩いていった。