好きになってしまいます





「悪い遅くなって。
心和?どうかしたか?」








部屋に戻ってきた結真は、
さっきまでとは違う私に気付いたようだ。












「結真は…。
私を騙してたの?!」





私が投げつけた写真が、
ヒラヒラと空しく床に落ちた。








それは…。

結真と知らない女の子が、
キスをしている写真だった。







日付は3日前のもの。




「酷いよ!!」




彼は否定することなく、
その写真を拾った。