ビルの中はどうやら服屋のよう。
色んなお店が並んでいるなか、
彼は迷うことなくあるお店に入った。
パーティードレスが並ぶそこは、
凄くキラキラしていて、
魅力的なお店。
「龍はいる?」
女性店員に彼が話しかけると、
顔を赤らめながら奥へ入っていった。
「咲哉か、
可愛い子連れて何のよう?」
しばらくして出てきたのは、
スーツを身にまとったスポーツ狩りの、
彼とよく似た男の人だった。
「ひょっとして、
咲哉の婚約者?」
「あぁ。
心和はコイツ知らねーだろ?
俺の兄貴の日向龍哉。」
それを聞いて、
通りで似ている訳だと確信した。
「心和ちゃん、
俺のこと全く覚えてねーの?」
龍哉さんから言われた。
この人どこかであったの?

