「うわ…。 本降りになってきたな…。」 会社を一歩出ると、 思っていた以上に雨が降っていた。 「心和、 駐車場までダッシュな。」 そう言うと彼は私の手を引いて走った。 駐車場につく頃には2人ともずぶ濡れで、 「さすがにこのまま車乗れねーな。」 って状態。 「よし。 ちょっと来い。」 彼は何かを思いついたらしい。 私を引っ張って、 会社の向かいに建っているビルへ入った。