仕事も終わりかけた頃。
「心和ちゃん、
今日なにかあるの?」
「アユ先輩。
実は久々に外食なんですっ!!」
仕事中、
アユ先輩が話しかけてきた。
「なになに、
もしかして木崎くんと?!」
「そうですけど…。
それ以上に外食が嬉しくて!!」
「木崎くんと進展あり?」
アユ先輩は私たちが同居しているのを知っているから、
やたら質問が多い。
「先輩、何で進展を求めるんですか…。」
「楽しいから♪」
先輩…。
私を何だと思ってるんですか…。
「とにかく早く上がっちゃいなさい!!
後の細かいのは私がやるから♪」
「え…。
でも悪いですよ!!」
「いーからっ♪
木崎くん待ってるし、ね?
その代わり明日は詳しく話なさい。」
エントランスの方を見ると、
女性社員に囲まれた彼の姿があった。

