見知らぬ町を歩く自分。
癖で、
何度も後ろを振り返ってしまう。
もう、
怖がる必要はないのに…。
そんなことを考えていると、
目的のビルについた。
「キャーっ!!」
「あれが噂の新人の木崎くん?!」
「かっこよすぎる!!」
入るなり、
奥のほうで女性社員がはしゃいでいる。
「?
新人…他にもいるんだぁ…。」
「もしかして、
真澄心和さん?」
「はい?」
振り返ると、
凄く綺麗な女の人…。
「私、
野々宮アユ。
真澄さんの新人担当なんだ。
よろしくね。」
えぇっ?!
こんな美人な人がっ?!
「よ…よろしくお願いします!!」
「うん。
あ、心和ちゃんって呼んでもいい?」
「勿論ですっ!!」
わぁ…っ!!
なんか、
凄く嬉しい!!