好きになってしまいます





1人ではあまりにも広い部屋。





しんっと静まり返っていて、
寂しさを加速させるような部屋だ。









私は、
段ボールから部屋着を取りだし、
スーツから着替えた。


「ご飯…。
作ろうかな…。」




荷物をほどく気にはならなかった。






部屋から出て、
キッチンに向かった。




さっきスーパーで、

『今日は肉じゃがが食べたい。』

と彼に言われ、
材料は買ったのだ。