好きになってしまいます




「わかったよ…。」




とにかく、
一刻も早く家に帰りたい。







帰った所で、
この人が居るのにかわりないけど。



さっきから女性社員の視線が痛い。









「心和、」



「何?」







振り返ったら、
突然唇に何が当たった。



ちょっと触れただけの…。





「ちょっと…何すんのよ!!」




「何って、
キス?」



「冗談じゃない!!
何で…。」






何で、
好きじゃない人からキスされなきゃならないの…。