それは結真と和解して1ヶ月後…。



季節はめぐって8月になった。






「木崎くーん!!
連絡先交換してよ!!」




出勤直後の朝から咲哉の腕にしがみつき、
あまーい声を出している女の人がいる。



それも私の目の前で…。

じゃあね、
と別れた途端、
彼女は咲哉に寄ってきたのだ。





「美浜さん、
やめていただけませんか?」



「じゃあライン教えて?」





懲りずに咲哉から離れようとしない彼女。


営業部の美浜架名さん…。


美人なんだけど、
女性社員からは疎まれている。





まあ、
その理由はわかるよね?