私は何も言わず、
結真の話を聞いた。







「女子たちが、
別れないと心和を虐めるって。
最初は断ったんだ。
でも…。」





「靴がなくなった?」





私は鮮明に思い出した。





下駄箱に入ってた靴がなくなった。


あの時、
結真が青ざめてたことに…。




その日以来、
結真は一緒にかえらなくなった。





「お前の下駄箱に封筒があって、
中に剃刀が入ってたこともあった。
机に花瓶が置いてあったり、
呼び出しの手紙もあった。」





「ずっと、
先に確認してくれてたんだね。」