その日、 夜遅くにお兄ちゃんは帰ってきた。 そのまま部屋に戻った陽翔。 「お兄ちゃん? 入っていい?」 「あぁ。」 陽翔はパソコンに向かっていた。 「どうした?」 手を止めて陽翔はそう聞いてきた。 「あ、今日ね結真に会ったの…。」 「…。 何もされなかった?」 至って冷静に聞く陽翔。 やっぱり…。 「知ってたんだね。」