ココロ大雨警報

「那月」

私は那月にさっきの出来事を伝えた。

「美羽…ごめんっ…あたしのせい…だよね」

那月が、いつも笑顔な那月が私に抱きついて泣いている。

「那月…?どうして?なんで那月が泣いてるの?那月は悪くないよ。私が……うっ…うぅ…」

私は泣いた。那月が泣いて、私は全てを理解した。日向には好きな人がいる。その人はもう、いない。日向は”瑠華さん”が、好きなんだ。”美羽”は好きじゃない。私に恋愛感情をもっていない。

「那月…!!」

蓮也君が走ってきた。その後ろには日向の姿が見えた。
日向の前で泣かない。そう決めたのに。

「蓮也…ごめんなさっ…」

なにも言わずに蓮也君は那月を抱きしめた。私は日向のいるこの場所にいるのが辛くなってしまった。

「みんな、ごめんね。帰るね。」

そう言うと日向が心配そうに

「あっ…美羽っ、送る…」

私は笑顔で言った。精一杯。けど、涙は抑えきれなかった。

「大丈夫。」

1人必死に走った。

「きゃっ…!いったぁ…」

足からは血が流れる。
目からは涙が流れる。

「バカみたい…」

1人、道路の端で泣いた。