恋をしたってしっかりと気付いたのは、
夏休み入るちょっと前の帰り道。
あのあと私は恥ずかしくなってほとんど日向の目が見れなかった。
「あぁもう!美羽!那月に隠してることあるでしょ!!蓮也とあたししかいないんだから言っちゃえ!!」
隠すって…何隠したっけ…
私…あ…日向のこと…?
「日向の、こと…?」
那月と蓮也君がビクッと反応した。
「やっぱり。好きなんでしょ?」
”好き”という言葉に私が反応した。
「う…ん」
2人の反応は真逆だった。
那月はとっても嬉しそうだった。
でも、蓮也君は…
「やめとけ。日向は、やめたほうがいい」
いつもの雰囲気じゃないし、とても暗い感じだった。
「え、どうして…?」
那月の表情も変わる。
「蓮也…日向だってもういいんじゃない?」
蓮也君が初めて私に見せる顔だった。
「もういい?良いわけねえだろ。那月、日向は…日向には…」
その言葉を遮るように那月が言った。
「蓮也!!!もういないんだよ。瑠華はいないんだよ…!!なら、那月は美羽に頑張ってほしい!美羽なら日向を笑わせてくれる!!」
なに?どうゆうこと?全くわからないよ?瑠華って?日向になにがあったの?
「俺は、嫌だ。日向は、瑠華でいい。」
「蓮也!!!いい加減にしてよ!!美羽は日向を笑顔にしてくれたじゃん!あの日以来笑わなかった日向を!!」
私はわけがわからなくなった。
「那月…でもやっぱ俺…俺は…」
私だけがこの状況に取り残されている。
「もう、いいよ。蓮也のバカッ…」
逃げようとする那月。
「ね、ねえ…待って?どうゆうこと…?」
わけがわからないのは私だ。
「那月。蓮也。なにいってんの?美羽になにを話したの?」
みたこともない日向の冷たい目。
「日向っ…瑠華はもう…日向は違う幸せ見つけてよ…」
瑠華って誰?私は今どうしたらいいの?
「もういいとか、そうゆうのない。俺はあいつが…」
私の思考回路は停止した。
