ココロ大雨警報

《美羽side》

今日は入学式。
桜は満開で、ぽかぽかと暖かく、なにひとつ文句のない入学式日和。

『名前が呼ばれたら新入生は返事して起立して下さい。』

(もうすぐ私だ…しっかり言えるかな…)

『佐々木 日向』

その名前が耳から話せなくなった。
隣で返事する”佐々木日向”君。
今日からクラスメイト。
私は隣にいる”佐々木日向”君から、
目が離せなくなっていた。

『真田さん?真田美羽さん?』

「あ!は、はい!!」

周囲からは笑いがおきた。
彼、佐々木日向くんも、笑っていた。

このとき胸がドキッとしたのはきっと、
気のせいではなかったんだろう。

きっとこの時、私が”佐々木 日向”に、
恋をした瞬間だと思う。