千外 琥珀 Senga Kohaku は鼻歌を奏でながら歩く。軽やかな、それでいて優雅なステップで歩く琥珀の足元は一面赤で染められていた。


鉄の錆びた臭いが充満する室内で、琥珀はただ退屈そうに歩く。その片手には、拳銃が。


歩く琥珀が目指すのは、生きる為に身を置いている場所。そこには希望もなければ光も無い。


千外 琥珀は、生まれながらの殺し屋だった……。