17歳─恋のはじまり─

結局明日から夏休みなのに
佐々木くんに会えないままだったし、

補習じゃないのか
どうかさえ分かんないまま…


「……っ」



瑛司に申し訳ない反面、

こうやって暇さえあれば
佐々木くんのこと考えて。


そして、また瑛司を
思い出しては

罪悪感に襲われる。


「あー…あたしどうしたらいいの!」


バフッとクッションに
顔を埋めて、

千紗がゆっくりと
瞼を閉じた。


少しずつ眠気が
襲ってきて、

あたしはそのまま
深い眠りに入った。