17歳─恋のはじまり─

「おぅ」

「!」


そう言うと
佐々木が席について。

千紗の目が見開いた。


え、今…あたしに
挨拶した……?

ドキドキと脈が
速くなる。


「お、おはよ!」



あたしが少し大きめの
声で挨拶すると、

佐々木くんは右手をあげて。


鞄から教科書やらを
取り出した。


佐々木くんの行動に
教室内がざわめく。



「い、今…佐々木の奴喋った…?」

「え、都築さんと仲良かったの?」