「ちっ…」


扉が閉まる音と共に
佐々木が舌打ち。

髪をくしゃっと
掴んだ。


何なんだよ、
アイツ………


この前まで
話したこともなかったくせに、

いきなり近づいてきて。


「…………」


だけど、

アイツと話してると
気が紛れてる自分も居て。


何なんだよって…
俺が、何なんだよ…

今まで1人でも平気だったろ…



『祭り行こう!』


あー、もう…


「マジで図々しい女…」


佐々木がゴロンと
うつ伏せになって、

腕に顔を埋めた。