17歳─恋のはじまり─

「~~っ、ダメ!!」

「うわっ、何する……!」



千紗がグッと
佐々木の肩を押して。

身体を仰向けにさせた。


すると、佐々木の瞳に
千紗の表情が映って……



「約束したでしょ!祭りに行くの!」

「はぁ…だから、さっき無理だって言ったろ」

「そんなの努力してから言ってよ!」

「………」

「ハッキリ言うけど、今の佐々木くんは何も努力してない!勉強も友達作りも…何も努力してない!!」

「!」

「そんなの、あたし嬉しくない!!」



そう言うと、

千紗が立ち上がって
走って屋上から出て行った。