17歳─恋のはじまり─

おかしいのかな…

今まで佐々木くんが
教室に居ようが居まいが

全然気にならなかったのに。


何であたしは
こんな必死になってるんだろう…



「…佐々木くんが、構うななんて言うから」

「………だから何だってんだよ」

「何って…だって、佐々木くんは優しいもん」

「は?」



昨日、
あたしに言ってくれた。

『辛かったな』って。


今だって、
あたしを助けてくれた。



「佐々木くんは優しい人だもん。だから、あんなこと言うには理由があるんでしょ!?」

「………お前、まじでうっとうしい。つか、そうだとしてもお前に関係ねーじゃん」

「……っ」

「昨日まで話したこともなかったんだから、それまで通り俺のことは放っておけ」