17歳─恋のはじまり─

ありきたりな内容かもしれない。

だけど、

あたしには瑛司らしい
手紙だと思った。


最後まであたしを心配して、
こんな手紙を残してくれてたなんて…

千紗から大粒の涙が
ポタポタと床へ落ちて。


1粒の涙が
手紙を濡らした。



「…っ、ふ」


瑛司、ありがとう。

あたしの幸せを祈ってくれて、
こんな瑛司の想いを残してくれて。


あたしは手紙を握りしめて
廊下に出た。



「…つづ、」

「佐々木くーん…」

「うわっ、不細工」


ぐしゃぐしゃな顔で
あたしはただ泣いた。

もう悩んでる暇はない。

瑛司の、


『幸せになれよ』


願いにあたしは
応えなきゃいけないから。