17歳─恋のはじまり─

…ん?
あたし今、何されたの…?

呆然とされるがままのあたしに
佐々木くんの腕に力が入る。


ギュッと程よい力加減で
抱きしめられてることに

ハッとして。


「えっ…と、今のは…」

「言うな、馬鹿」

「え、」


あたし今日
馬鹿ばっかり言われてない?

って、それよりさっき口に
ふにって当たったよね…?


それって、
佐々木くんの唇だよね?

ってことは、
つまりあたしはキスされた…?

ん?キス?


その瞬間、
あたしの顔はボッと熱くなった。