17歳─恋のはじまり─

「え、ちょ、佐々木…く…?」


な、何!?
何事?!

パニックになってアワワと
慌てる千紗に、

佐々木がギュッと腕に力を込める。



「お前が、そんなこと言うから」

「は、え、あたし!?」

「…こういうのは、ちゃんと付き合ってからって思ってたのに」

「??」

「お前のせいだからな」


何のことを言ってるのか
サッパリ分からずに居ると、

佐々木くんがあたしから
離れて。


次はガシッと頭を
掴まれた。


そして、

ふにっと唇に何か一瞬当たって
また抱きしめられる。


「………」