17歳─恋のはじまり─

佐々木くんはいつも、

あたしが欲しい言葉を
言わなくてもくれる。


あたしは…
もらってばかりだな…

だから、
あたしも何か佐々木くんにあげたい。


きゅっと唇を噛みして
千紗が口を開いた。

まだきちんと
伝えてなかった自分の気持ち…

伝えたい。


「あたしも…誓う!」

「!」


佐々木くんの目を見て、
ちゃんと言うんだ。


「あたしも、その…好きだからね!」

「………」

「…まだ、ちゃんと言ってなかったから…//」



って、恥ずいっ///

あたしはパッと顔を下に向けた。