17歳─恋のはじまり─

「…どした?」

「…うん、ちょっと来てみたくなった」


あたしが瑛司の側に居ると
決めたあの日、

もうここには来ないって
決めた。


だけど、思い出したんだよね。

佐々木くんが舞さんを
想って空を眺めてたこと。


そしたら、

あたしも屋上でもう1度
空を見たくなった。


「…綺麗な青だね」


あたしが空を見上げてると
佐々木くんも同じように
空を見上げた。