17歳─恋のはじまり─

「ねぇ、千紗は何書いたの?」

「ん?」

「進路調査」



HRの後の休み時間、
立夏がお菓子をポリポリ。

千紗も立夏のお菓子を
口にした。


「進学するよ」

「え、大学?」

「それはまだ分かんない。でも、とりあえず看護科志望」

「看護、科ってまさか…」

「ん、看護師目指すの」



立夏が一瞬驚いたように
千紗を見て、

すぐに納得。


「そっか。あたし応援する!」


千紗らしい、夢だと思った。

痛みも辛さも
苦しみも分かる千紗だからこそ

目指せる夢…