17歳─恋のはじまり─

「じゃぁ前に持ってきてー」


翌朝、

担任の声に
あたしはプリントへ視線を落とした。


昨日のあれから、

佐々木くんと一緒に
進路室で探した進学先。

近くの専門学校と
ちょっと離れた大学を書いた。


自分の成績で
合格範囲内かなんて

分からないけど、


でも、そんなのは
これからでも挽回出来る。


とりあえずは、
始めなくちゃいけない。

夢に向かって。

あたしはそのプリントを
提出した。