17歳─恋のはじまり─

『助けてあげられなくてごめんね』


病院で出会った
あの看護師さんのように、

寄り添えるような人になりたい。


「いいじゃん」

「え?」

「俺を変えることが出来たんだ。都築なら、いい看護師になれるよ」

「……っ、」



佐々木くんにそう言われて
あたしの視界は霞んだ。


あたしがこういう風に
思えたのは、

瑛司のおかげだよ…


瑛司が、

あたしに夢をくれたんだ。