17歳─恋のはじまり─

「……え?」


キィ…と開くドアに
なぜかビクビクして。

身体が固まった。


「……やっぱりお前か」

「え?」



開いたドアから姿を
見せたのは、

佐々木くんで。


「え、あれ?鍵……」

「お前みたいな奴にまた邪魔されたくないから、内側から鍵閉めてたんだよ」

「あ、そうなんだ…」

「そうなんだ、じゃねぇよ。お前ガチャガチャうっせー」

「ご、ごめんなさい……」


佐々木くんが、

居た……


不機嫌な佐々木くんだけど

あたしはなぜか会えたことが
嬉しくて。