17歳─恋のはじまり─

そして、

また病室の扉が閉まる。


中で何が行われているのか、
瑛司がどういう状態なのか、

全く分からないまま
おばさんも立ち尽くした。


ただ、1つ分かるのは
説明をしてる暇がない程

慌ただしいということ…


看護師さんがいう処置が
終わるのを待っている間、

あたしは生きた心地がしなかった。

それはきっとおばさんも、
同じ……


「都築、座った方がいい」

「……」

「…あなたは?」