真っ暗な外。
白い息を吐きながら
佐々木が複雑な表情で歩く。
本当は、
幼馴染っていう立場の
アイツが羨ましかった。
特に理由がなくても
側に居れるアイツが。
だからアイツが
居なくなればとさえ思ったことがある。
だけど都築が泣いたんだ。
アイツの側に居ることを
都築は選んだ。
それだけ大切な奴なんだよ、
お前は。
「っ、」
都築には、
あの時の俺みたいに
後悔はしてほしくない。
大切な奴と何も話せないまま
会えなくなるようなことは
してほしくない。
心にモヤがかかったような
この感情をどうすればいいのか、
分からなくて。
ただ、俺は
高倉から預かったものを
眺めていた。
白い息を吐きながら
佐々木が複雑な表情で歩く。
本当は、
幼馴染っていう立場の
アイツが羨ましかった。
特に理由がなくても
側に居れるアイツが。
だからアイツが
居なくなればとさえ思ったことがある。
だけど都築が泣いたんだ。
アイツの側に居ることを
都築は選んだ。
それだけ大切な奴なんだよ、
お前は。
「っ、」
都築には、
あの時の俺みたいに
後悔はしてほしくない。
大切な奴と何も話せないまま
会えなくなるようなことは
してほしくない。
心にモヤがかかったような
この感情をどうすればいいのか、
分からなくて。
ただ、俺は
高倉から預かったものを
眺めていた。

