17歳─恋のはじまり─

キュ……


佐々木が廊下で
足を止めた。


「泣きそうな顔、しやがって…」


グッと拳を握りしめる。


手放したくなかった…

本当は嫌だって、
抱きしめたかった。


だけど……

俺は大切な奴が居なくなる
怖さも痛みも苦しさも

分かってる。


だから都築が選んだことは
反対することは出来なかった…


それが例え、

俺たちが両想いだとしても……