きっと今頃
何か処置をしているんだろう…


「……瑛司、ごめんね」


あたしは自分のことばかりで。

瑛司をしっかりと
見ていなかった…


大切な幼なじみで、
1番の男友達だったのに…


その時、


あたしはカチッと心の奥に
鍵を閉めたんだ。

あたしに恋をする資格なんて



──────ないから。


『行くな…!』


ごめんなさい。

あたしは、
佐々木くんとはもう一緒に居れない…


風が一層冷たくなってきた
この季節。

あたしは、


恋を捨てた──…