17歳─恋のはじまり─

夢じゃないんだ…


もう瑛司の右脚は、

──────ない。


「………っ」


どんな想いで、
あたしに内緒にしてたの。

どんな想いで、
あたしに好きって言ったの。


どんな想いで、

痛みに堪えてたの……


どんな想いで、



─────手術を受けたの。


きっと、怖かったよね…

不安だったよね…



その瞬間、

あたしは看護師さんたちを
追いかけた。