17歳─恋のはじまり─

いつから?
いつからだった…?

あんなに瑛司の側に居たのに。


「ごめんなさ…い、ごめんなさい……!」

「千紗!?」

「あたし、知ってたの!瑛司が膝痛いって…、あたし知ってたのに!」


ポロポロと涙が落ちてく。

廊下に涙の水溜まりが
出来ていった。


瑛司は、異変を
訴えてたんだ…

なのに、
あたしは何を言った…?


『無理しちゃダメだよ』

そんなことくらいしか
言えなかった。