「幼なじみのアイツと、また何かあったのか?」

「!」



ポンポンと大きな手が
あたしの頭に繰り返し載せられる。

あの時と一緒だ…


瑛司と気まずくなったあの時も

佐々木くんは
あたしの話を聞いてくれた。


「~っ、ふぇ……っ」


ポロポロと涙が止まらない。

瑛司に申し訳なくて、
気持ちに応えてあげられなくて、


その上、あたしは
何も知らなかったんだ……