ガラッ…
「あー、瑛司やっと見つけた」
「!」
突然の声に
瑛司の肩がビクッと震えた。
咄嗟に本とパソコンを
閉じて千紗に視線を向ける。
「千紗……」
「どこ探しても居ないと思ったら図書室で何してんのよ」
「はは、ごめん。ちょっとサボリ」
…言えない。
「ズルッ!」
「で、俺に何か用?」
…千紗には、言えない。
「あ、えっと…文化祭、一緒に回れるって話を…」
落ち着け。
隠せ。
震える手を
必死に机で隠した。
必死に作り笑顔を振りまいた。
──千紗には、言いたくない。
俺が、
病気だっていうことを…
「あー、瑛司やっと見つけた」
「!」
突然の声に
瑛司の肩がビクッと震えた。
咄嗟に本とパソコンを
閉じて千紗に視線を向ける。
「千紗……」
「どこ探しても居ないと思ったら図書室で何してんのよ」
「はは、ごめん。ちょっとサボリ」
…言えない。
「ズルッ!」
「で、俺に何か用?」
…千紗には、言えない。
「あ、えっと…文化祭、一緒に回れるって話を…」
落ち着け。
隠せ。
震える手を
必死に机で隠した。
必死に作り笑顔を振りまいた。
──千紗には、言いたくない。
俺が、
病気だっていうことを…

