千紗がグイグイと
瑛司の背中を押す。

紫外線は女の敵!



「おまっ、自分だけ影に入ってんなよ」

「瑛司は男だから焼けてもいいじゃん」

「はぁ?」



何だそれ。

そう思いながらも
瑛司の口元が緩んだ。


自分の背中に、

千紗の手が当たってるだけで
何だかんだ嬉しくて。

顔がニヤけそうになる。


それにこれって
俺が千紗を守ってるみたいじゃん?

避けようと思えば
避けれるけど、

そう思ったら避けれないのが
惚れた弱み。