17歳─恋のはじまり─

「佐々木くん、あたし行かなきゃ」

「…?」

「今日お母さんの誕生日でね、瑛司のとこと一緒にお祝いするの。下で待ってるみたいだから行くね」


そう言って、
千紗が立ち上がった瞬間

佐々木が咄嗟に
グッと千紗の腕を掴んだ。


「!?」


いきなり引っ張られて
千紗がよろける。



「へ、佐々木くん…?」

「お前…いや、何でもない…」

「…?じゃぁ、また明日ね」


バタバタと走ってく
足音を聞きながら、

佐々木が自分の手を見つめた。


何してんだ…俺…