17歳─恋のはじまり─

「夕方だけど、まだ少し暑いね」

「…ん」


千紗がそっと佐々木の
隣に座って、

同じように空を見上げた。


雲がまばらに散って
生暖かい風が顔にぶつかる。


「……空、」

「え?」

「空見てたんだ」

「…空?」



空を見上げたまま
佐々木くんが口を開く。

あたしは佐々木くんの
横顔を見ながら、

耳を傾けた。



「…舞と最後に会った日、こうやって屋上で空を見てた」

「…!」

「アイツは…今頃、俺のダチと空で笑ってんのかな」

「……っ」