「2人に問い詰めようにも、もう居ない…。好きな奴とダチに、裏切られてたんだ…俺」

「その、友達は…?」

「一緒に死んだ。だから…、もう人なんて信じないって…決めた」



だから…、
学校でも1人で居るの?

その人と来るはずだった
今の学校でたった1人……


屋上で言ってくれた
『…辛かったな』も、

瑛司とぎくしゃくしてた時の
『せっかく話せんだから』も、


そういう過去があったから…


「そしたら、全部がどうでも良くなった……」


そう言って空を
見上げた佐々木くんの横顔が

凄く切なくて。


あたしゆっくりと
佐々木くんの方へ近づいた。