17歳─恋のはじまり─

8月11日。


「お母さーん、行ってくるねー」


パタンと玄関のドアを閉めて。

カランコロンと音を出しながら
最寄り駅に急いだ。


夕方6時過ぎにも関わらず
まだ外は明るくて。

祭りに行く人で街は
賑わってるように思えた。



「髪はオッケイだし、浴衣もオッケイ、持ち物も…忘れ物なし、と」


歩きながら自分を確認。


浴衣どう思ってくれるかな…

可愛いって
思ってくれたらいいな…


なんて、

なんか自分が凄い乙女で
恥ずかし!!//


駅に着くと千紗が
キョロキョロと周りを見渡す。