17歳─恋のはじまり─

『だからそう言ってんだろ』

「あ、ごめ…あたし寝てて…」


嘘、佐々木くんから
電話……!


『まじでお前世話が焼けるな』

「え、突然どうして…」

『祭り……』

「え?」

『行ける』



祭り…行ける…?

え、嘘嘘!!


千紗がバッと起き上がって
ベッドの上で正座。



「補習じゃなかったの!?」

『…ギリギリな』

「わぁ、やったー!!おめでとう!」

『何か腹立つ』

「ああ、ごめん!」

『は、嘘だよ』